外国免許切替とは?
海外で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切り替える手続きのことです。
日本に一定期間滞在・居住する外国人や、日本人の帰国者が主な対象者であり、切り替えを行うことで、国内でも運転が出来るようになります。
2025年10月1日施行の改正道路交通法施行規則により、制度が大きく見直されております。
これまでは、比較的簡易な筆記試験(10問中7点以上で合格)で、短期滞在中の申請でも認められるなど、手続きが簡単でレベルの低さが実態としてありました。そうした制度を悪用したケースや、外免切替者による交通事故の多発が問題視されたことを受け大幅な見直しが行われました。
改正後は、住民票の提出が原則義務化され、観光客などの一時滞在者は切り替えが出来なくなっています。また筆記試験は従来の5倍になり50問へと増加し、合格基準も90%に引き上げられます。さらに技能試験も厳格化され、横断歩道、坂道通過、踏切通過などの課題も追加されました。
実際に日本で生活し、安全運転の知識と技術を備えた方のみが免許取得できる仕組みになっています。

外免切替者に必要な書類・費用
主な必要書類は下の通リです。
①申請書・質問票
申請書と併せて、病気の症状などに関する「質問票」を提出します。当該項目があった場合は、職員による詳細な聞き取りが行われます。
②申請用写真(1枚)
申請6ヵ月以内に撮影した、無帽・正面・無背景の写真(胸から上、縦3.0㎝×横2.4㎝)。裏面に氏名と撮影年月日を記入します。
③本籍(外国籍の方は特定事項)記載の住民票の写し
在留資格や在留期間など、外国人住民に関する特定事項を含むものが必要です。
④本人確認書類
マイナンバーカード、パスポート等、本人であることが確認できる書類の提示。
⑤外国で発行された運転免許証
国際運転免許証は対象外で現地の行政機関等が発行した有効な免許証が必要です。
⑥日本語翻訳文
外国の免許証の内容を日本語に翻訳した文書。
JAF(日本自動車連盟)や大使館・領事館など、政令で定められた機関によるもの。
⑦滞在実績を証明する書類
免許取得後、その国に通算して3か月以上滞在していたことを証明する出入国記録のあるパスポートなど。
スタンプ等で確認が出来ない場合は、滞在期間証明書書類の提出が求められます。
尚、必要書類は各都道府県よって異なる場合があります。申請前に各自治体(運転免許試験場や警察)の公式情報の確認しておきましょう。
参考:警視庁ホームページ「外国の運転免許をお持ちの方」
外国免許切替の手数料(東京都の場合)
申請手数料
普通車2,500円、原付1,600円、大型・中型・準中型3,900円、その他2,800円
交付手数料
2,350円
併記手数料
200円
外国免許切替の流れ
①各都道府県の運転免許センターで予約を取る
外国免許切替の申請は、基本的に事前予約制です。必要書類を揃えたら管轄の免許センターのサイトや電話窓口から予約してください。
②窓口で書類の提出及び適性検査
免許センターの窓口で、必要書類を提出します。
書類に不備がなければ、視力・色覚などを確認する適性検査を受けます。
③知識確認及び技能試験を受ける
試験免除対象国以外の方は、交通ルールや標識に関する筆記試験を受けます。50問中45点以上(正解率90%以上)で合格となります。実際の運転技術を確認する技能試験の受験も必須です。試験場内のコースで、発進・停止・右左折・S字・クランク・踏切・安全確認動作等が評価されます。
④免許証交付
全ての試験に合格すると、日本の運転免許証が交付され、公道を運転することができます。
